孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

8/5、Takさんからのメールです。

以下、Takさんからのメールです。


8月4日(土)の集いの会定例会には出席できず残念でした。長いこと皆様に拝せずに
申し訳ありません。定例会は順調に行われているものと思っています。機会があった
らお話しを伺いたいと思います。私は、昨夜奈良から戻ってまいりました。

さても暑く、皆様はこの酷暑のなかどうお過ごしでしょうか?無理せず体調第一でお
過ごしくださるようお願いします。



「明治150年事業」の関係で、いろいろと各所での本年行事や史跡などを物色しこれ
からの予定を検討しているさなかに、以下の行事がヒットしました。あるお寺の方に
伺うと、明治の神仏分離、廃仏令に関係した寺院として、寺院の創建からの歴史とい
い、寺宝といい、宗派との関係といい、面白い史跡であるとのお話しでした。史跡の
場所については、今夏の集中豪雨や台風による列島被害や酷暑の候真っ只中に位置し
た地域ですし、まずは被害状況の有無などから知り、少し暑さが和らいでから展覧会
及び寺院拝観検討したいと思います。

●「明治改元150年 神仏分離を乗り越えた寺院 真禅院本地堂の秘宝」展:

H30年(2018年)7月21日(土)〜9月23日(日) 10:00〜18:00 岐阜県垂井町
「タルイピアセンター」(歴史民俗資料館) 入場無料 火曜〜日曜開館

垂井町の開催案内: 
http://www.town.tarui.lg.jp/docs/2015012700044/

・展覧会のポスター: 
http://www.town.tarui.lg.jp/docs/2015012700044/files/53kaikikakuten.pdf

・真禅院HP: 
http://www.ogaki-tv.ne.jp/‾sinzenin/ 





東京国立博物館「江戸の仏像から近代の彫刻へ」展:

これも「明治150年」事業でチェックした案件です。既にご覧の方も多いことと思い
ますが、為念でご報告します。

H30年(2018年)7月10日(火)〜9月30日(日) 9:30〜16:00 東博本館14室 
月曜休館

東博・展覧会広報: 
https://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1920

東博・展示リスト: 
https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item
<
https://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/index.php?controller=item&id=5654 >
&id=5654 





●先般お伝えした、三井記念美術館「仏像の姿(かたち)展」の開催概要について、
弧思庵さんからも改めてご案内いただきましたが、私がご案内した際に、東京芸大
薮内教室の学生の模刻・修復作例もコラボで参加する旨をご案内しました。昨日(8
月4日・土)薮内教授にお会いして伺ったところ、三井記念美術館で発行しているパ
ンフレットに掲載されている画像の4体他個人蔵「不動明王半跏像」など数体が出展
されるそうです。

つまり、現在東大寺本坊で開催中の「東京藝術大学が育む文化財保護の若き担い手達
展」に出展中の「東大寺・中性院・弥勒菩薩立像・縮尺構造模型」は東大寺本坊展示
から日を明けずに三井記念美術館に移ることになるそうです。

「仏像の姿(かたち)」展HP: 
<
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index2.html >
http://www.mitsui-museum.jp/exhibition/index2.html 



そこで、弧思庵さんからもご案内の講演会について若干申し添えます。

1.9月30日(日)記念講演会:薮内教授+清水真澄館長 …Takも聴講申込澄済で
す。(7/22、No.28 )

2.10月6日(土)土曜講座:鈴木篤非常勤講師、小島久典助手 …10月4日・東大寺
における講演会と同様内容(2件とも)。

3.10月13日(土)土曜講座:海老澤るりは美術館学芸員 …Takも聴講申込澄済で
す。(7/22、No.8)

4.10月20日(土)土曜講座:白澤陽治非常勤講師 …10月4日・東大寺における講演
会と同様内容(1件)。

同日:中村志野金沢美術工芸大学非常勤講師(芸大OB) 

*ちなみに、土曜講座での東京芸大スタッフの講演会は、過去この数年内に芸大「作
品展」や「博士論文発表会」などで発表・展示された内容で、毎年発行の芸大「年報
○○」にもほぼ同様の内容で掲載されていますので、ご関心のある方はここ数年の
「年報」をご確認ください。





●「東京藝術大学が育む文化財保護の若き担い手達」展(東大寺本坊+春日大社
謝・共生の館):行って来ました。

東京藝術大学が育む文化財保護の若き担い手達」展(東大寺本坊+春日大社感謝・
共生の館)HP:  <
http://www.todaiji.or.jp/geidai/ >
http://www.todaiji.or.jp/geidai/ 

8月3日(金)東大寺・南大門先の右手の門構えが「東大寺本坊」。門をくぐり石畳を
辿った先正面が本坊建物入口で向かって右手に「写経道場」の建物入口がある。本坊
内は奥に4〜5間を使い、すべて今回の展示会場としています。各間の襖・壁に沿わせ
て両側に展示作例が配置されて台やテーブルなどは白布でカバーされています。簡単
な作例表示板と各々の作例の後ろ壁側に、例の制作工程写真パネルや作例ポイントな
どを記述したパネルボードが掛かっています。まるで芸大の作品展を観ているようで
す。最新の慧日寺薬師如来坐像の縮尺模刻像までが並んでいます。出展作例リストや
個々の概要から最奥のビデオ映写「東大寺・法華堂・執金剛神立像・彩色想定復元3
D映像」や本坊奥の山水・石組庭園拝見までのお話しは、別途私の記憶と記録のため
に作文することとします。とにかくお寺の職員や芸大の学生がかわいそうなほどに、
訪問してくるお客が少ないのが気がかりです。その大半が外国人観光客というのも時
代の流れでしょうか?私は朝9時30分の一番乗りから13時30分までお邪魔しました。

翌8月4日(土)は奈良博、春日大社付近を巡った後に、12時にお寺の方とご一緒に春
日大社の会場に向かい、芸大の助手などの若手の研鑽発表を聞かせてもらいました。
会場には、薮内教授以下、東大寺・狭川別当薬師寺・根来穆道師、山崎隆之・愛知
県立芸術大学名誉教授(芸大OB、昨年の阿修羅像復元時の中心者)、木下成通・美術
院国宝修理所(芸大OB、修理・復元の第一人者)、他にも芸大学生やOB、山田修氏、
白澤陽治氏、小島久典氏など上野キャンパスでの展示会場でお会いした、お話しを
伺った方々が集まっていました。会場には100名ほどの参集があったようです。持参
した芸大の「年報〇〇」が大変役に立ちました。筆記をしたりスクリーンを観なくて
もページを捲るだけで概要が分かるくらいでした。それでもいつものようにかなり気
を張ってメモをして、持ち帰って記録に残すこととします。各発表の最後に、薮内教
授、山崎教授、木下氏の鼎談が短時間ありました。芸大彫刻修復保存の学科が誕生す
る頃の苦労話、西村公朝師の事なども聞くことが出来ました。午後4時過ぎの終了
で、関係者は東大寺本坊に戻られるとのことでした。そこではまたいろいろと面白い
話しが聞かれたことでしょうが、私は各人にご挨拶をして、簡単に短時間の質問やら
感想を述べて失礼しました。薮内教授には、三井記念美術館・記念講演会の聴講参加
もお伝えしてお別れしました。

今回の奈良訪問に、こうした催しにお誘い下さりおもてなしを頂いたお寺の方に感謝
します。また忘れないうちに記憶を辿って、早めに記録しておかなくてはなりませ
ん。皆様にもご紹介出来ればよいのですが。





●奈良博「糸のみほとけ」展:行って来ました。そこそこの人出でした。説明省略し
ます。気が向けば後刻。





夜が明けて来ましたので、この辺で終わります。





2018年8月5日 AM5:00  Tak