1月6日の定例の集 (報告)
1月の定例の集は、 第一土曜日 6日に、実施しました。鑑賞会と勉強会の延べの参集は15名でした。 (Takさんは、御親類の御不幸で急遽欠席と成りました。)
【鑑賞会 】 10:00東京国立博物館 本館1階 玄関ロビー(11室前) に集合
今回の鑑賞会は2から3グループ程の分散鑑賞とギャラリートークをしたく思います。 お願い!先達さん達にギャラリートークをして頂きたく存じましたが、先達の Takさん、Mさんが、ともに子不在でしたので、孤思庵一人が 鑑賞のギャラリートークをさせて頂きました!
午後の勉強会での、カラー版 「日本仏像史」の連続読書勉強会の開始に合わせて、今回は日本仏像の黎明期の作品の下記を中心に鑑賞しました。
①まず最初に、本館1室の「仏教の興隆―飛鳥・奈良」にて
6世紀半ば、欽明天皇の時代に百済から釈迦金銅仏、経論、幡がもたらされ、しばらくして百済から仏教寺院や 仏教美術に関わるさまざまな技術者が来日します。日本の文化は仏教の受容とともに飛躍的に進歩して、奈良時代には東大寺の大仏鋳造が国家的事業として営まれるまでに至ります。
との趣旨で3件展示されてます。
押出如来立像 | 1枚 | 飛鳥~奈良時代・7~8世紀 | 堂本尚郎氏寄贈 C-1884 | ||||
http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/public/images/ja_utf8/ico_highlight.png | 重文 | 日光菩薩坐像 | 1躯 | 京都・金輪寺、京都・高山寺旧蔵 | 奈良時代・8世紀 | C-218 | |
銅造聖観音菩薩立像(模造) | 1躯 | 原品:奈良・薬師寺 | 昭和時代・20世紀、原品:飛鳥~奈良時代・7~8世紀 | C-1830 |
の展示作品を鑑賞しました。押出如来立像については、押出仏像 の概要はお話ししましたが、次の法隆寺宝物館での展示がありますので、簡略にとどめました。日光菩薩坐像の木心乾漆像についてはその制作技法を簡単にの説明しました。そして 奈良時代までの作仏像は金銅仏、塑像、乾漆像が主流で、それらは彫塑のうちの塑の像でして、可塑性素材で、立体物を作るモデリングの像でして、後の時代の木彫像のカッテング(カービング)に比して、張のある曲面を像形し易いと理解している旨を述べました。
摸像の銅造聖観音菩薩立像を前には、金銅仏(銅製仏像)は銅製ですが、その原型は蝋と土で、造形しますので、造りますので可塑性素材の造形ですから、モデリングの像でして、塑像、乾漆像のグループの作品といえることを説明しました。
②次に、展示場所が近いので、時代と分野は相違ですが・・・、2室 (国宝展示室) 国宝 釈迦金棺出現図を鑑賞しました。作品も多く、良く知られている 釈迦涅槃図の一連的 図像でして、釈迦再生説法の場面を描いた図で、釈迦が入滅したことを聞いた仏母摩耶夫人(産後の7日でこの世を去るが、釈迦を生んだ功にて忉利天に往生)知らせに、母は忉利天より涅槃の場にかけつけ、悲しみに泣いた。そのとき、釈迦は大神通力をもって棺の蓋をあけ、身を起して母のために この世の無常の理を説き、説き終って再び棺の蓋を閉じた。との場面をこの図は描いています。大体の構図は、涅槃図の解釈で理解が行きますが、分かりずらかったのは、釈迦の放つ光の中にある化仏でしたが、解説によりますと、釈迦のの身の毛孔から千百の光明を放ち、一一の光明中に千百の化仏を現じている神変こと事で理解が行きます。神変の伴う、最後の説法する釈迦の息をのむドラマチックな光景を描いた壮大な仏画です。
1室で見た押出仏の 同一原型からの複数押出仏の作例を鑑賞 その後http://www.tnm.jp/uploads/r_exhibition/exhibition/LIST_5127.jpg 重文 阿弥陀三尊および 僧形像 飛鳥時代・7世紀
飛鳥以前時代の小金銅仏を考える。
【渡来の小金銅仏】は、運びやすく、異色の金色の見た目・ずっしりとした手持ち感 ・手ごろな大きさ だったと思います。その後 個人的の念持仏
【飛鳥の小金銅仏】 仏教定着後、 豪族たちに仏像奨励!( 「天武天皇」は、豪族たちの
自宅に仏像と経典を用意して、仏教に帰依するよう詔を出されました。) 結果 多くの小金銅仏が造られた。その後 個人的の念持仏となり、後の時代には、 それらが寺院に集約された。cf「法隆寺48体仏」
自宅に仏像と経典を用意して、仏教に帰依するよう詔を出されました。) 結果 多くの小金銅仏が造られた。その後 個人的の念持仏となり、後の時代には、 それらが寺院に集約された。cf「法隆寺48体仏」
【小金銅仏の時代的判別】 飛鳥時代のそれは一鋳のまま 、 白鳳のそれは鋳造の後 鏨で加飾 (魚々子タガネや特殊タガネを駆使した多彩な施文)
此処までで時間が来ましたので、
④3室 日本美術の流れ 仏教の美術―平安~室町 1月2日(火) ~ 2018年2月4日(日)
http://www.tnm.jp/modules/r_exhibition/public/images/ja_utf8/ico_highlight.png | 毘沙門天立像 | 1躯 | 慶算作 | 鎌倉時代・文永8年(1271) | C-328 |
⑤ 11室 (日本の美術 彫刻) 2017年10月24日(火) ~ 2018年2月4日(日)
今回の展示内容は、 前回・前々回 の鑑賞会の時と 同じ出品です!
は割愛しました。
12:20 【第2集合】 博物館正門前(構外)に集合にて
TEX分乗にて 移動
http://www.ina-shinkenchiku.com/works/photo/bu-0011-01.jpg
午後の勉強会場 台東区生涯教育センター 3F 307会議室 へ移動しました。
http://www.ina-shinkenchiku.com/works/photo/bu-0011-01.jpg
午後の勉強会場 台東区生涯教育センター 3F 307会議室 へ移動しました。
<< 勉強会 >>
【 デイスカッション】
★ 皆さん も 話し合いたい議案を考えておいてください!
① 運営打合せ (この集で、何がしたいですか?)
特段意見なしでした。
② 仏像質問箱 (仏像関係で 疑問はありませんか? 皆で答えを考えて
みましょう!)
特段質問なしでした。
③ 連続 仏像史 勉強会 第一回 (プログラム・カリキュラムは如何に?)
【テキスト】 カラー版 「日本仏像史」 30頁までを勉強予定。
各自 自習の予修により、 同書の30頁までを予定しましたが、なかなかの難解にて、思うように進まず、 8ページまでしか進みませんでした。 スローな進捗でしたが、 勉強会内容は面白かったように思えますが、皆さんには如何でしたか? また次回に、今後の進め方を相談したく思います。
【個人発表】 (活動報告を含む) 2題
事前の応募の連絡はありませんでしたが、勉強会当日に、個人発表の お申し出がありましたので、
発表をお願いました。
個人発表 A 約20分程
ブンブンさんの 東北仏像拝観旅行の報告をしてもらいました。
個人発表 B 約30分程
平成30年1月16日(火) ~ 3月11日(日)
と
【 片付け 】
テーブル 椅子 をもとのレイアウトに 戻す 。 ゴミの回収して終わりました。
5:00 【撤収】
アフター 【 夕食会】
アフターに、恒例の夕食懇談会を同館2階のバーミアンで致しました。 一人平均1000円ほどの安価で済みました。清酒好みの Kawさんには バーミアンとの事で、敬遠されてしまいましたが・・・、メニューには日本酒もありました。 今度はお付き合い頂けたらと思います。
★以上を簡単に総括しましたが、 1月6日の「仏像愛好の集」に参集された皆さんにも、感想や提言の投稿など、此処へのコメントを頂きたいと思っています!
宜しく m(_ _)m