孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

Takさんのメール文 (明けましておめでとうございます。本年もよろしく・・・)

【宣伝】明6日「仏防愛好の集」を 実施します。 前の記事 「1月の定例の集は  第一土曜日 6日に実施」を 参照されて、御参集を お願います!


仏像愛好の集 メンバーの Takさんから 年頭の近況メールが届きました。 ブログに転載します、

 【以下 Takさんのメール文です】 
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
 
昨年暮れには2日ほど風邪気味で体調を崩して、弟家族との大晦日の食事会もキャンセルすることになりました。
 
12日(火)は思い切って一人で青山・秩父宮ラグビー場に向かいました。体調を気にしながらの外出です。でも、出掛けてしまえば高揚感が増して、気にならなくなりました。去年のこの日にも出掛けましたが、全国大学ラグビー選手権・準決勝戦は勝ち進んだ大学の4強の対決を2試合観戦出来るので、面白い試合が観戦出来ます。年に一度か二度のスタンド観戦は自ずから興奮します。残念ながら大番狂わせなどはあまり期待できないのですが、それでもどれだけ伯仲した接戦の対決が見られるか、に興味があります。また、特定のポジション、スタンドオフやプロップ、フッカー、フルバックなどに焦点を定めて選手の動きを見るのも面白い観方です。以前勤めていた会社のラグビーチームは、社会人ラグビートップリーグ)で優勝したこともあったのですが、最近の戦績はあまりパッとしませんし、JスポーツでのTV放送も見なくなってしまいました。
私は、残念ながら野球やサッカーには小さい頃から関心が薄く、ニュースでもどうなっているのか、選手名や成績など毎年分からず仕舞いで過ぎてきてしまいました。野球は、長嶋・王選手には当時から関心が薄く、国松、広岡選手など、サッカーでは杉山、松本選手などまでの選手の印象が残っていますが、その後の試合などにはプッツリと関心が薄れてしまいました。今では音痴になって、時代遅れの男・老人になってしまったようです。若い頃には何をしていたのでしょうか?
 
13日(水)は、午前中から近所の神社に初詣に出掛け、その足で、「国立科学博物館」(上野)に出掛けました。久しぶりの上野行きとなりました。先月中旬から開催されている企画展「南方熊楠(みなかたくまぐす)生誕150周年記念・南方熊楠100年早かった智の人」(H291219日~H3034日)と「古代アンデス文明展」(H291021日~H30218日)とを欲張って拝観して来ました。また時期が来たら再度ゆっくりと足を運ぶことになるでしょう。
南方熊楠」は、私が学生時代から関心の深かった人物でした。会の中でも私から彼の名を聞いたことのある方がいらっしゃるはずです。熊楠は幕末の慶應年間に和歌山に誕生し、若くしてアメリカに渡り、苦学して植物学、粘菌研究で科学誌「ネイチャー」に幾度も研究発表をしたり、イギリスに渡り多くの論文を著しながら、大英博物館では騒動を起こすなど、天衣無法な生活をしていたそうです。それでも日本では知られていない彼だったが、欧米での熊楠の学術的評価と知名度は高く、その勢いで日本に帰り、調査研究の合間には、明治政府が財政上の観点から打ち出した11社の「神社合祀令」に反対して「意見書」を纏めて論陣を張った。法令の実施により、社祠の取り壊しが、それを取り巻く森林と自然環境を破壊するという現実に直面し、欧米での自然研究から自覚した生態学的な自然破壊への危機感から、「柳田国男」にも働きかけて反対運動をたゆまず10年も続ける。熊野の森林とその奥深さ、そして「大藏経」百巻の読み切りと云われる、大乗仏教真言密教)の思想に独自の理解と解釈をして、その筋からは「南方曼荼羅」と称せられるほどに宗教観に発展させた。また有名な昭和天皇への「粘菌」進講についても、「無位無官の者を御召艦に召さるるは先例なきことにて」戦艦「長門」艦上で、キャラメルの空き箱に入れた粘菌の標本を提示したという。天皇はキャラメル箱について「それでいいではないか」と受けられたという。天皇は熊楠没後に、白浜に戦後の行幸時に進講のことを思い出し、御製を残し、現在も石碑に刻されている。以前「鶴見和子」氏の「南方熊楠」(講談社学術文庫)を読んだ時には、細かく自然破壊の実情を具体的に列記した「レイチェルカーソン」の著作を読むかの如く、次々と出てくる事例の引き合いに、事象と理論を織り交ぜた「意見書」には、開いた口がふさがらない思いでした。写真で見る彼の風貌と姿は、「種田山頭火」と妙に似た風貌魁夷に思えて、親近感を覚えたし、彼の支離滅裂な生活と行動に、なんという野放図な「知の巨人」かとビックリしたものだが、今更ながら彼の行動力と洞察力には感服です。現代でなら世界中でもっと高く評価されたであろう、やはり100年早く生まれた人物だった、との思いが深まりました。「朝河貫一」、「高橋是清」、「秋月悌次郎」、「河井継之助」、「横井小楠」、「山田方谷」等と同じように、私には何故か心惹かれる日本開花期の人物の一人です。展示会が終わるまでに、もう一度は科博を訪れることになるでしょう。
 
今年もこの2日間の外出だけで、地下鉄ホームや上野文化会館前などで、少なくとも4回はスマホが原因のトラブル・小競り合い、さらに警官の介入する大揉め事を目撃しました。普段とは違い正月で人数が多いせいかもしれませんが、それでもトラブルは日常茶飯事ですね。近年はちょっとしたことで「キレやすい」人が多くなっているともいわれており、輪をかけているようです。観察しているとスマホ利用者は老若男女の区別なく、まったく周囲を見ておらず、電車に乗ってもザックを下ろすなど思いもよらないことのようです。スマホで手がふさがっているから、ザックなどを肩から降ろして持つなど出来ない相談なのですね。彼らの手許を覗き込むと「ゲーム」、「音楽」、「SNS」!寸暇を惜しんで一大重要事とばかり、一心腐乱の「スマホ依存症・中毒」の有様です。私はこれまでにも、前を歩いている人が急停止したために追突したことが幾度となく経験しました。だから普段から前を歩く人や周囲の動きに気をつけており、少しでも気になる動きをする人の近くには近付かない、歩調の遅い人には近付かない、周囲を見えていない人に近付かない、そして急に立ち止まる気配の人、数人連れの人には要注意!を心掛けています。つまり自分の周囲3604周すべてにアンテナを廻している状態です。中国人のマナーの悪さを指摘するだけでなく、日本人にも眼に余るものがあります。皆様もお互いに被害者・加害者にならないように気をつけましょう。
 
今日(14日・木)は、何故か野暮用で一日を潰してしまいます。
明日(15日・金)には、久し振りに金沢文庫「唐物展」に出掛けて見ようと思っています。報告は後刻に。
 
 
201814日 1330 Tak