孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

Takさんの投稿文 「公開されている情報」

仏像位愛好の集メンバーのTakさんから 投稿がありました。

【以下Takさんの投稿文】

今年も押し詰まり、何かとお忙しいことと思います。以下、公開されている情報です
が、興味のある気が付いたものを、私なりにまとめてみました。



奈良国立博物館

・先日(12月18日・日)、奈良博へ出かけた際に、岩田茂樹上席研究員にお会いし、
立ち話で「快慶展」について概略伺ったのですが、「開催に向け鋭意努力中」として
具体的な内容に乏しく、具体的な仏さまの名前はパンフレットに載っている仏さまく
らいで、あまり期待するほどには、新しいお話しが無く、空振りに終わりました。

なお、「奈良博・仏像館」では、11室の「海住山寺・四天王像」の展示にかわり、
「現光寺・四天王像」4体が展示されていました。出来れば両寺の像を並べて展示し
て下さるとか、現光寺の「十一面観音菩薩坐像」と並べて下さるとよかったのです
が、それは私の淡い願いでした。4体とも、海住山寺像と比べ、像態、像高ともに近
似しており、小像ながら玉眼嵌入寄木造りで、彩色が僅かに認められ、やはり造像時
の姿は、海住山寺像にそっくりだったことでしょう。残念ながら持物は4体ともに欠
失しており、像によっては振り上げた腕がむなしく観えましたが、それでも「大仏殿
様四天王像」として、立派な仏さまです。4体ともに「腕獅噛」を備しておりました
が、「腹獅噛」は4体ともに備していませんでした。「多聞天像」だったかの頭上
に、金属製の装飾がありましたが、他の像には認められませんでした。



・「お水取り」展の案内。東大寺修二会(お水取り)は春季早々の法会です。この法
会にあわせて開催される展示会です。

会期:平成29年2月7日(火)~3月14日(火)

http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2017toku/omizutori/2017omizutori_index.
html
 



・「快慶展」です。すでに何回もご案内している注目の展覧会ですが、上記のように
まだはっきりと分らないことも多いので、随時確認したことをご報告していきたいと
思います。

会期:平成29年4月8日(土)~6月4日(日)

http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2017toku/kaikei/kaikei_index.html 



・「源信―地獄・極楽への扉」展です。「源信」は比叡山で修業した僧で、阿弥陀
来の来迎を受けて極楽浄土に生まれ変わることを願う「浄土信仰」を広めた「往生要
集」が有名です。ここでは「来迎図」や「地獄図」など仏教絵画が中心となるかもし
れません。

会期:平成29年7月15日(土)~9月3日(日)

http://www.narahaku.go.jp/exhibition/2017toku/genshin/genshin_index.html





金沢文庫

金沢文庫ツイッターで、以下の記事を見つけました。神奈川県から今年の「県知事
表彰」を受け、金沢文庫の日頃の活動が認められたことと、新年からの予定も紹介さ
れ、「金沢文庫国宝展」、「運慶展」などの文字も見られ、「東博」の運慶展に加え
て、また楽しみが増えたようです。金沢文庫に期待しましょう。西岡課長や瀬谷先生
にも、計画や概要を伺ってみようかと思います。また、永村文庫長をはじめとして、
興味のある充実した講座も期待出来るでしょう。

https://twitter.com/Kanagawa_bunko/status/809631797629718529?lang=ja





京都国立博物館

・「鳥取三佛寺」の「重文・蔵王権現立像」修理完成記念の公開展示が予定されて
います。三佛寺・宝物殿に安置されている正本尊と脇本尊計7体のうち、2体が京博文
化財修理所で修理が行われ、うち1体のみが、京博・平成知新館1Fで展示されます。

会期:平成29年1月17日(火)~2月19日(日) 



・特別展覧会「海北友松」展が春に開催されます。桃山時代日本画檀の巨匠で、武
家に生まれ東福寺に過ごした後に画の世界に入ったということで、狩野派の関係から
離れた後の晩年期作品や新発見・初公開作品が展示予定だそうです。仏像とは関係が
ありません。 

会期:平成29年4月11日(火)~5月21日(日)

http://yusho2017.jp/



・京博開館120周年記念特別展覧会「国宝」展(仮称)の開催が予定されています。
絵画、彫刻、工芸、古文書など各領域の国宝指定文化財が展示予定だそうです。2017
年は、国宝が法令上初めて決められた「古社寺保存法」制定から120年になるそうで
す。数年前に東博で開催された「日本国宝展」を思い出しました。

会期:平成29年10月3日(火)~11月26日(日)

http://www.kyohaku.go.jp/jp/special/tenrankai/kyoto-kokuhou2017.html   
http://kyoto-kokuhou2017.jp/ 





東京国立博物館

・「春日大社」展の開催です。おなじみの「神鹿」中心に、春日大社の草創から「平
安の正倉院」と云われるほどの信仰の宝物類の展示が開かれるということです。「春
日宮曼荼羅」や甲冑・太刀類、「春日権現記絵・模本Ⅲ」や舞楽面や仏師康円作「文
殊菩騎獅像+侍者立像」、狛犬など。

会期:平成29年1月17(火)~3月12日(日)

http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1814 





根津美術館

・「再会-興福寺梵天帝釈天」展示です。興福寺中金堂再建記念で企画されまし
た。一具であってこそ意味がある、廃仏毀釈以降、紆余曲折があり、根津美術館と興
福寺とで分かれて保存されている両像が、今回特別展示されます。両像には「仏師定
慶」の銘があり、宋風の色濃い像として注目されます。

会期:平成29年1月7日(土)~3月31日(金) *「染付誕生400年展」(1月7日~2
月19日)、「高麗仏画展」(3月4日~3月31日)と同時開催となります。

http://www.nezu-muse.or.jp/popup_saikai.html 





三井記念美術館

・「奈良西大寺展-叡尊と一門の名宝」西大寺創建1250年記念の展覧会です。今年の
「忍性展」の後になりましたが、西大寺極楽寺元興寺浄瑠璃寺他の「真言
宗」関係の優れた文化財が集まります。3会場での開催予定で、会場により出展作例
が異なるものがあり、出展リストを早く発表してもらいたいと思います。

会期:平成29年4月5日(土)~6月11日(日)… 三井記念美術館

   平成29年7月29日(土)~9月24日(日)… あべのハルカス美術館

   平成29年10月20日(金)~12月10日(日)… 山口県立美術館

http://saidaiji.exhn.jp/ 





大阪市立美術館

・「木×仏像-飛鳥仏から円空へ―木彫仏1000年」展です。M氏からも案内がありま
したが、日本の仏像の大多数を占める「木」について追及した各時代に広く仏さまを
集めた展覧会です。以前、東博で金子啓明氏がまとめられた「仏像―一木にこめられ
た祈り」展に近い展覧会か?と想像しています。

会期:平成29年4月8日(土)~6月4日(日)

http://www.osaka-art-museum.jp/sp_evt/kitobutsuzo/#cnt_2





まだまだ、見落としているかもしれませんが、気が付いたものがあれば随時追加して
いきます。寺社個別の文化財公開などは別途とします。今日はこの辺で。





2016年12月23日 Tak


===============================

【以上Takさんの投稿文です。