孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

9月10日 金沢文庫 特別講演会 「ホトケの姿と聖教の世界」

8/28(日) に神奈川県立金沢文庫 企画展「国宝でよみとく神仏のすがた 新国宝指定 称名寺聖教・金沢文庫文書から」に 行きました折に、旧知の金沢文庫のボランティアガイドのSuzさんにお逢いして、過日講演会に申し込み漏らしたとお話しました事がありました。 それを受けて、この度(入院されて居てと便りが遅れた由です) Suzさんより お手紙と 神奈川県立 金沢文庫関係の資料が届きました。企画展「国宝でよみとく神仏のすがた」には、 だいぶ前の8月11日には仏像愛好の集のメンバーが6名、また8/28(日) にはメンバー3名が同行されてましたので、此処にご紹介します。
 
(講演は全てスライドで説明されたそうです)

特別講演会  「ホトケの姿と聖教の世界」      16,9,10 於神奈川県立金沢文庫
東北大学  泉武夫    (後述の文中の*の後の文はSuzさんの 加筆メモです) 

1 変わった孔雀明王像―仁和寺
  ・孔雀明王像 東京国立博物館 平安時代後期 (* 天変地異・国家安泰・安産の尊 儀軌 大蔵経に 説かれる 一面四臂)
  ・孔雀明王像 安楽寿院 平安時代末期
  ・高尾曼荼羅図像より 文殊菩薩 長谷寺
一手二手は合掌、 三手は矢、 四手は 弓、 五手は 戟、 六手は 金剛杵) 

 ・万徳治本 『覚禅鈔』(*・文庫本『覚禅鈔』も三面六臂
 ・千手観音像 永保寺 南宋時代
 ・大理国梵像図巻より 補陀落観音

2 異色の来迎図―十体阿弥陀
 ・ 阿弥陀来迎図 長谷寺 平安時代後期
 ・ 阿弥陀二十五菩薩来迎図(早来迎) 知恩院 鎌倉時代後期
 ・ 十体阿弥陀像 知恩寺 鎌倉時代後期
 ・ 阿弥陀来・観音勢至菩薩像より 阿弥陀 清浄華院 南宋時代
 ・ 『別尊雑記』 より 九品曼荼羅図像 仁和寺
 ・ 『別尊雑記』 より 九品往生曼荼羅図像 MOA美術館
 ・ 阿弥陀如来寺 定朝作  平等院  1053 年

3 新奇な弥勒像―鎌倉の新規軸
 ・ 弥勒菩薩交脚像  敦煌莫高窟 275窟 北涼時代
 ・ 弥勒菩薩半跏思唯像  広隆寺
 ・ 兜率天曼荼羅図  興福寺  鎌倉時代前期  (旧海住山寺
 ・ 法華曼荼羅図  海住山寺  鎌倉時代前期
 ・ 清凉寺式釈迦如来胎内納入 版画弥勒像  高文進原画  北宋時代
 ・ 万徳寺本 『覚禅鈔』 彌勒宝

4 請雨経法と特異な曼荼羅
 ・ 請雨経法断簡  金沢文庫
 ・ 神泉苑図  金沢文庫  鎌倉時代
 ・ 請雨経法道場指図  金沢文庫
 ・ 雨祈曼荼羅  金沢文庫
 ・ 伝受集より 請雨経法  金沢文庫  (*雨祈曼荼羅は法会後は 全て破却するが原則)
 ・ 龍頭 龍華寺  鎌倉時代 
 ・ 孔雀明王像  文化庁 (奈良博) 本
 ・ 孔雀明王  醍醐寺  平安~鎌倉時代
 ・ 祈雨法日記 勝賢筆  1191年  東京国立博物館


( * 平安後期の請雨経法の状況
 ・ 範俊 1038~1112 白河法王の 護持僧―しくじる
 ・ 永久5(1115)勝覚(醍醐寺座主)が行った後 中断
 ・ 建久2(1191) 勝賢(信西の子)が請雨経法を固辞し孔雀経法を行い成功する
 ・ 天台宗では「法華経」で行うことあり、代表例は そうに渡った成尋(1111~1181)


結論  
 特殊な姿のホトケは聖教世界に足跡を残す!


以上が申し込み、当選となりましたが、ダブル ブッキングで 行け無く成ってしまった。

神奈川県立 金沢文庫 特別講演会「ホトケの姿と聖教の世界」9月10日(土)13時30分~15時30分
演題  「ホトケの姿と聖教の世界」
講師 泉 武夫 氏(東北大学 文学部教授)

の配布されたレジメで、 Suzさんが 送ってくれましたものです。  此処に転記の作業で 概要は掴めた気がしました。面白い講演だった様です。 以上を参考にネット検索して 内容をより把握したいと想います。 特に十体阿弥陀像 知恩寺本着色十体阿弥陀像)は如何なるかと興味で検索しましたが・・・、ヒットしませんでした。

Takさん辺りは、これを受講されて居ませんでしたか? 仏像愛好の集のメンバーで受講された方が、 いらっしゃいましたら、お声かけ願います。