孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

Takさん が、「松島瑞巌寺と伊達政宗」展 に行ってきたそうです!

メンバーのTakさんから お便りが在りました。 此処に転掲載いたします。

広島カープファンの方もそうでない方も、広島カープセリーグのスピード優勝おめ
でとうございます。25年ぶり7回目の優勝ということだそうです。まだクライマック
スシリーズ、パリーグとの日本リーグチャンピオンまでは道のりがありますが、これ
からも「勝って兜の緒を締めよ」の精神で頑張ってもらいたいですね。そう言う私
は、プロ野球には年少の頃から興味がなく、野球場へも行ったことが無く、今シーズ
ンの順位などや主な選手なども何もわからない状況なので、あまり言えない立場です
が…。



さて、今日(9月10日)は、早朝にゴミ出し(缶・ビン・ペットボトル類、3週間ぶりの
ゴミ出し)をしてから、朝から良い天気の中、ブログの予定にも書いておいた、三井
記念美術館「松島瑞巌寺伊達政宗」展(会期:9月10日~11月13日)に出かけてき
ました。

開館の10時には、それなりの入場者が集まっていました。受付の脇の映写室の外に、
瑞巌寺のお坊様が見えていて、簡単な作法の後、オープンしました。

入り口からの展示室は、瑞巌寺と伊達家との関係や生活、文化に関わる文化財が中心
で、能面や茶道具、家系記録文書などが展示されており、会場の最奥の「展示室4」
(最も広い展示場)の最奥正面に、「秘仏五大明王像」が5躯並んで展示されていま
した。周りは瑞巌寺本堂の障壁画が並び、別の部屋とは違った、迫力のある展示構成
になっていました。そのあとの部屋の展示も、太刀、甲冑、武具、羽織、屏風、書状
など、それなりに貴重な文化財が数多く展示されていました。

今回の特別展は、瑞巌寺の国宝「本堂」が7年にわたる「平成の大修理」を終え、そ
の修理完成記念と、本堂(坂上田村麻呂の創建伝説あり)を再建(上杉景勝との戦い
に勝ったことによる約束)した「伊達政宗」の生誕450年の節目を記念し、また東日
本大震災の復興を祈念しての開催ということです。特に、「五大堂」の「秘仏五大明
王像(重文)」5躯がすべて、全期間展示公開され、これは本来33年に1度開帳される
秘仏で、寺院の外での展示は、瑞巌寺の歴史上初めての公開となります。お寺での公
開は2006年で、次の公開は2039年になることから、この機会にご関心のある方は、是
非鑑賞に足を運んでみてはいかがでしょうか。

本展覧会の企画は、中心は濱田直嗣(宮城県慶長使節船ミュージアム館長、元仙台市
博物館館長)氏で、清水真澄三井記念美術館長らと、仙台市博物館が共同作業をされ
たようです。因みに、図録の中で、「みちのくの守護仏・瑞巌寺五大堂五大明王像を
めぐって」という解説論文で、五大明王像について空海や東寺などの歴史から、像
態、特徴などを細かく説明しています。また、作品解説には、能面と五大明王像につ
いて、海老澤るりは主任学芸員が担当されています。今回の展覧会には、彫刻や仏画
などの領域の出品が少なく、仏像や仏教に興味や関心のある方には、消化不良かもし
れませんが、大掛かりな展示内容で、一度は鑑賞してみることをお勧めします。入場
者はそれほど多くなく、自由に会場を行き来出来ました。初日で土曜日なのにこのよ
うな状況なので、これからも、東博の展覧会などのような、混雑した状況で鑑賞をす
ることは、心配しないでよいのかもしれません。会場の展示環境は、照明輝度など鑑
賞には問題ない明るさで、オペラグラスの使用が効果を発揮しましたが、展示ケース
のガラス面が、東博のように、低反射使用になっていないため、鑑賞する場所や角度
によっては、照明が邪魔になったりして、苦労しま場所もありました。

私は、これまでのように、事前に「東寺の講堂諸尊」の写真と解説文のコピーを持っ
て出かけ、いつものように展示されている像の前で、見比べたり、像についてジロジ
ロ見回しながら、ノートにメモを取ったりしました。持参のシャープペン使用も許可
されました。特に、「大威徳明王像」は、左右脚部が、揃った三本の足を重ねて組ん
だり、三本の足を揃って踏み下げて水牛に座する、珍しい像態をしていました。他の
像も、「虎皮裙」腹部前垂れも同じ形と文様の彫りだったり、各像とも、翻波式様の
衣文が随所にみられたり、各々、眼部、頭部、腕部、など多くの特徴があり、細かく
時間をかけて鑑賞出来ました。(*8月末の京都・奈良拝観旅行の報告が、非常に長
くなったので、ひんしゅくを買いそうなので、今回は、個別の展示に対しての感想、
説明を省略します。)

出口からショップに行ったのが、午後3時過ぎで、かれこれ5時間も会場にいたことに
なります。ショップでは、図録と五大明王像のはがきセットを購入しましたが、今度
は、初めからカラー写真(はがき)が、展示初日から販売されていました。先の展覧
会では、特別展なのにカラー写真(はがき)も用意していなく、私から美術館に、製
作・販売の希望を申し入れて、展示期間の後半になってやっと実現した覚えがあり、
それから見れば今回は、合格点を差し上げられるようになりました。残念なのは、五
明王像の大判の写真と、クリアファイルが無かったことでした。なお、ショップの
片隅に、一般の美術図書類の中に、美術館発行の「研究紀要」を発見しました。今度
出掛けた時は、じっくり内容を見てみようと思いました。

当展は、開催期間中に、結構細かく展示替えがあります。一般の展覧会では、前後半
の区分くらいですが、確かに大きく見れば二分されるのでしょうが、ものによって展
示期間が、細かく分かれているものが多くありますので、事前にネットで「出展リス
ト」をご確認ください。お目当ての仏像関係は、開催全期間展示ですが、本堂障壁画
は、前後半で展示替えになります。



これからは、まだ開催期間も長く、気候的にも暑くなくなり、過ごしやすく出掛けや
すくなることから、ほとんどの集いの会のメンバーの方も、ご覧になることと思いま
すので、集まった時には、いろいろと話しが弾むものと思います。

なお、私は、本展関係の特別講演会・土曜講座について、2回の受講を申し込みまし
たので、またの機会に、ご紹介出来ると思います。

以上、メンバーのTakさんから お便り でした。


★孤思庵も今年の春に 他の団体旅行で 瑞巌寺瑞鳳殿伊達政宗を祀る霊廟)などめぐり、 岩牡蠣でしょうか 牡蠣をたくさん食べて来ました。 

また、三井記念美術館「松島瑞巌寺伊達政宗」展(会期:9月10日~11月13日)に出かける方々は 訪問日時を此処の コメントに付けてください! ご一緒したい方は合わせて 来場ください! アフターの茶話会も良いのでは?!