孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

明日6/30特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」ご一緒しませんか?

 6月17日のブログ仏像愛好の集in東博の 特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」
特別連れ立ち鑑賞会で広報しましたが、明日となりました。

(⌒▽⌒)/ 孤思庵等は、6月30日10時 本館玄関ロビー11室前に集合で ご一緒に連れ立
ち鑑賞をしたいと思ってます。 (小生が受講の 船橋の「仏像の見方」教室の講師先生も、時刻
は分からないのですが・・・、同日に行く予定との事でした、運が良ければ遭遇出来るかもです!)

参集の皆さんと 鑑賞会アフターには、懇話会が出来たら、(⌒-⌒) 楽しかろうと存じます。



「迫って、前夜と成ってますのに・・・、泥縄でコメントを書いてみました。」

2016/06/29 21:42
同展覧会では「二つの半跏思惟像」と銘打つように 中宮寺像は作品名には、半跏思惟像だけ
で、弥勒を付けて弥勒菩薩半跏思惟像とは言って居ないで、半跏思惟像だけです。此方の像は 
中宮寺側では「如意輪観音」としていますので、半跏思惟像だけの名称は無理ならざるところ
かもと理解できるのです。我が国でこの像に並び賞賛される像に太秦広隆寺霊宝殿に安置さ
れている「宝冠弥勒」(国宝彫刻の部第一号)が在ります、此方の名称は「宝冠弥勒」とあり
弥勒菩薩」としています。

今回のお相手の「韓国国宝78号 半跏思惟像」は 東博で付けている作品名は、こちらも「半跏
惟像」だけです。
韓国の仏像には詳しくないので調べてみました。韓国の国保に存外に半跏思惟像は少なく、此
の第78号 以外の韓国国宝半跏思惟像は 別には1件だけでして、第83号の「国宝八十三号
金銅弥勒菩薩半跏像 」だけでした。第78号  金銅弥勒菩薩半跏像 …第83号  国宝八十三号
金銅弥勒菩薩半跏像 とありまして、 此の双方に 「弥勒菩薩」の名称が付けられて居ます。
調べました第83号の名称は、「金銅弥勒菩薩半跏像」でしたので韓国国宝リストで第78号を意識
して見てみましたら、何とこちらも「金銅弥勒菩薩半跏像」と在りました。(第78号  金銅弥勒菩薩
半跏像 …第83号  国宝八十三号金銅弥勒菩薩半跏像と在るのです)どっやら韓国では菩薩半
跏像は、弥勒菩薩で間違いない様です。我が国では半跏思唯の形をとる像に 救世観音(場合
に,如意輪観音とも)とする場合が見受けられます。

そんな日韓の相違の為に、東博では両像共に「半跏思惟像」と呼称する様にした様です。
調べていて、前述の第83号の「国宝八十三号金銅弥勒菩薩半跏像 」の写真を観まして、此れも
以前に見た記憶が有でして、多くの仏像の本に、広隆寺の宝冠弥勒に 似ていると良く取り上げ
られて居る両像です。本当に「広隆寺宝冠弥勒」の 宝冠とそっくりです。我が国に数多半跏思惟
像は現存していますが、自身認識を持たないのですが、渡来仏でなしに国産半跏思惟像で同形
の宝冠は有るのでしょうか? その様な宝冠の形の類似からも広隆寺の宝冠弥勒は半島からの
来と思えます。
【7/2の「仏像愛好の集」勉強会で 法隆寺宝冠阿弥陀は 半島で作成か、我が国での作成かディスカッションしました。色々の情報が出て、その場での結論としては、舶来品でなしに、我が国で半島系の工人の手か指導で 我が国で作像された可能性が強いとの結論に達しました。】

今度は「韓国 国宝八十三号金銅弥勒菩薩半跏像」と
広隆寺宝冠弥勒」とで企画展されても良
いのかと考えました、今度のその節には 日韓の小金銅仏の半跏思唯像も 周りに同席させたら
面白いと思いますが・・・、如何でしょうか?

韓国 国宝八十三号金銅弥勒菩薩半跏像          広隆寺宝冠弥勒
  
  



    
私は まだ、特別展「ほほえみの御仏―二つの半跏思惟像―」を見ていないので、こんな事を書き
ましたが、明日30日には同展を観て来ます。観覧の後には、また何か書きたくなるかもです。    


 韓国 国宝七十八号金銅弥勒菩薩半跏像           中宮寺 半跏思唯像



【おまけ】 大韓民国の国指定の文化財には、