Takさんから のお便り「2月下旬の活動報告」
Takさんからのお便りを掲載します。
【以下 Takさんのお便り文です】
暫く東京を留守しました。昨日は2月28日(日)夕刻に帰宅しました。
今朝、孤思庵ブログ・日記を久しぶりに拝見しましたが、あいにく私には知見、学識が無く論議に加われません。眼を通してもあまり理解出来ませんでした。手許にも関係する資料や書籍など全く無く、ネット検索しても難しく、先哲の主張や賢兄の説明や学識に、ただただ敬服しています。
1. 興福寺からの最新情報です。
北円堂特別開扉: 4月23日(土)~ 5月 8日(日)、
10月22日(土)~11月13日(日)
南円堂特別開扉: 10月17日(月)
(遷坐期間及び対象諸尊は未定だそうです。)
退場時に、菜の花を2把頂きました。第二部のシンポジウムについては、別途纏め予定です。
講師:福智院 阪井慈眼師
*師は、私が昨年夏と秋に2度お寺に伺った時に、ご夫婦で懇切丁寧に応対下さった方です。
当時いろいろお話しを伺ったことがあり、またご挨拶することとなりました。
「僧・玄昉」ほかについて、ご説明下さいました。
4.2月26日(金)~27日(土)
・京都・泉涌寺・「心照殿」寺宝展示 拝観。
(竜彦氏)とも親交あり。
「泉涌寺展」(奈良博開催)、大三輪竜彦氏が企画・主任研究員として責任担当された。
など。9:30~12:00まで拝観・歓談時間のあいだじゅう、他に「心照殿」を訪ねてくる人がいなかった。
ことという。
いう。
中央の阿弥陀如来坐像は、約90センチ程の像高で、丸い顔部で伏し目がちな面影で柔和な雰囲気と浅い
彫りで衣文の数の少ない、定朝様と云える。不明確ながら玉眼の造作がされていることが分かった。
肉厚の薄い3段12枚の蓮弁が、全周に廻る蓮華台座と重厚な台座下部もしっかりした造りで、衣文が蓮
華の反りに合った形で台座に流れ、像の前処置も鮮やかな雰囲気だ。腹部から膝部の衣文には、松葉状の
枝分かれした彫りの変化をつけているのが、目立った。
学芸員の話しでは、江戸時代の同寺本堂安置の墨書銘文(台座?)があるという。他の2躯も同じほどの
大きさの坐像で、さすがに造像時期の違いからか、彫りの緻密さやシャープさ、膝部の肉厚などの量感、
胸部の立体感、肩の張りや衣文の明瞭さなどに、ハッキリとした像態を見比べることが出来た。釈迦如来
坐像は、よく眼を凝らして観ると玉眼であることが分かる。また、胸部の衣文が平行線に流れ、裳懸け
衣文が裏返り捲れた波型の処置が目立った。顔部が照明の影の部分に当たり、玉眼の確認が出来なかった。
3躯とも、像全体が金泥という感じで、一見したところ、目立った欠落や欠損などは感じられず、後補
なども不明であった。
拝観しやすかったが、残念ながら場内の照明が暗い感じで、像に影などが出来て、よく鑑賞出来ない面
も多かった。また、折角の像の展示ながら、説明板が小さく説明が少なく、説明不足の感じがした。
また、修二会関係の二月堂本尊光背、練行衆日記、再建指図書、古文書、図絵など展示あり。
神像類の展示や「走湯山縁起」も初見。
・奈良国立博物館・東新館 特別陳列「お水取り」展
東大寺二月堂修二会の時期に合わせた、毎年開催されている展示会。展示会場中央付近に、二月堂内陣
須弥壇を中心に、堂内が模造再現された手の込んだ造作がある。やはり狭い感じで、練行衆が10数人が
内陣で、五体投地まがいの所作や、韃靼を行なう場所とは思えなかった。「二月堂本尊光背拓本」、「覚
仏画や法具などに加えて、行事執行のための「紙衣」など多くの出展があり、「お水取り」の歴史的な
意味を知らしめる強い意気込みが窺える。残念ながら、「過去帳」の読み上げ音声が無く、期待外れの
点もあった。
5.2月28日(日)「吉野大峯の魅力」シンポジウム 有楽町・朝日ホール
山伏問答・法螺貝吹奏、吉野大峯についての講演2題、奇祭・蛙飛び神事、ひとり語り(朗読・松坂
慶子)、
会場は、有楽町駅前のビル11階だが、駅周辺は「東京マラソン」の応援・見物などいつもの日曜日
以上の混雑だそうだ。
6.私の主な3月の予定(孤思庵関係以外も含む)です。
3月02日(水) 大学オープンカレッジ (13:00~ 目白)
3月18日(金) 大学オープンカレッジ (10:40~ 目白)
3月23日(水)~24日(木)
以上がTakさんのお便りです。