孤思庵の仏像ブログ

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仏像愛好の会Mさんからの投稿「日野法界寺秘仏本尊薬師如来の公開の件」

 仏像愛好の会メンバーのMさんからの投稿です。

先日の集いの席で参加者のKaさんから、「今回の公開でも横からしか見られないのではないか」というご発言があり、私としてもこのことによって5月連休の時期に京都へ行くかどうかが変わるので、本日お寺に直接電話して、薬師如来を正面から拝観できるか聞きました。
結論を言うと、今回も横からの拝観だそうです。厨子の構造上の問題で横からしか見ることができないとのこと。正面には扉がないか、あっても開かない造りなのでしょう。この50年の間でも(美術書などの)撮影のため何度か開けているようですが、全て横の扉だけだそうです。結局正面からの写真(昭和40年の「美術史」西川杏太郎論文掲載図版とか、昭和44年の小学館原色日本の美術「阿弥陀堂と藤原彫刻」西川新次著のカラー写真など)は昭和30年代頃に解体修理した時に撮影したもので、これ以降は正面から見た人はいないということのようです。
 
なお、私が1/27にこの公開情報を投稿した時のブログ「京都非公開文化財 春の特別公開について」で、朝日新聞1/21のデジタル版(下記アドレス)を紹介していますが、この写真の説明をよく読むと「厨子(ずし)の左側を開け、横顔を拝観する形になる」と書かれていました。これは私の不注意による見落としでした。この写真が公開時の状況なので、集いの皆様はこの状態の公開で見に行くかどうかご判断ください。また、朝日新聞デジタル版は時間がたつと記事が削除されてしまうので、写真を残したい方は早めにコピー、保存することをお勧めします。
 
 
私自身が行くかどうかですが、元々5月中旬に新幹線で西の方へ出かける予定があり、今回は無理をして連休明けに京都へ行こうかと思っていたところです。大津石山寺本尊の公開と合わせて、法界寺に行くことを考えていましたが、正面から拝観できないなら今回はやめて、石山寺へは秋にでも京博・奈良博や他の美術館、お寺の公開と合わせて計画しようかと思います。(例えば10/17興福寺南円堂とか、10/28からの京都の文化財の秋の特別公開など)
 
 仏像愛好の会メンバーのMさんからの投稿でした。