孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

5月3日の「仏像愛好の集in東博」の報告

 
 

 
★★【告知】★ ★
下記ご承知おき願います!(追って詳細広報します。)
6月7日に「仏像愛好の集in東博」の午前中会場は藝大美術館「法隆寺―祈りとかたち」展としましたが、別途観覧の方が多いので、6月7日のAMの予定は
①「法隆寺―祈りとかたち」展
東博 11室
東博 東洋館
東博 法隆寺
のうちから選択参加とします。書く場所とも10時から11時50分までです!
★午後の勉強会は場所が変更・・・
×台東区生涯学習センター から
東博 平成館 ラウンジ 飲食コーナー
に成ります!
●弁当持参で、12時に集合です。
 


5月3日の「仏像愛好の集in東博」の報告

5月3日 「仏像愛好の集in東博」は 問い中参加途中退席を含め、男性K・M・M・S・Sの5名 女性はB・K・M・M・N・O・Oの7名 計12名がご参加頂きました。



GW真ただ中にも関わらず、御参集頂き有難うございました。東博11号室の新指定、重文指定の仏像達は如何でしたか?また 新企画の、台東区生涯学習 学習館-ループ学習室は如何でしたか?


❶【彫刻室(11室) 陳列仏像の鑑賞】(10:00~12:00)

は新指定、重文指定の仏像達を見ました。
 
 

 
九品寺(滋賀 大津市)の木造観音菩薩立像 平安時代・11世紀 は等身大で密教系筒型の冠をかぶり、温和な表情が好感を持て評価を得ていました。身体部分は浅く鎬を立てた彫り方から十一世紀初めの制作とみられている。仏師定朝様の成立時期の作例で重要と思いました。
 
 
 
 
 
 
眞光寺(滋賀 大津市)の銅造観音菩薩立像は20センチほどの小像でした、面長で引き締まった表情、若やいだ体つきは初唐様式の影響がみられ、平城遷都(七一〇年)前後の作例と推定されてると・・・。

Mさんは、法隆寺の夢違い観音に似ていると云われてましたが、この像白鳳と天平の境付近でしょうが、此方は三屈法も現れ天平的に成っていると思います。引き合いの夢違いの方は白鳳然と思いますが如何?
 


茨城・中染区 鉄造阿弥陀如来立像 西念、良覚作 鎌倉時代・弘安元年(1278)と作者と年紀が解っています。

鎌倉期関東の 典型的鉄仏の様ですが、何と鋳造型が木製でその型が刀剣の別寺院にほく蔵地蔵像として残っているは大変に珍しいです。
Mさん解説の脛部分のクラックに逆さにしての鋳造方法に納得です。尚、鉄仏は金銅仏の蜜蝋鋳造法とは相違の雌型製作法をします。ウェブでは「埃 まみれの書棚から94 - FC2」
kanagawabunnkaken.web.fc2.com/index.files/.../shodana94.ht
が一番よく解説されてます。ご参照ください。
クリックすると新しいウィンドウで開きます  
 


 
静岡・方廣寺の 木造釈迦如来坐像  院吉、院広、院遵作 南北朝時代・観応3年(1352) は皆さん見慣れない時代作ですので違和感をお持ちになってました。この時代特徴の結跏趺坐の上にボディーが載り、その上に頭が載る感じの積木重ね的な躯体を感じられましたか?
http://kanagawabunnkaken.web.fc2.com/index.files/images/jpeg10/2014.4.19shinnshitei4.jpg
 
 
 

奈良・當麻寺の 木造十一面観音立像 平安時代・9世紀は穏やかなお顔でした。しかし足先から蓮肉部まで含めて一材から彫出される一木彫の様子が蓮華座が外されての展示でしたので良く解ります。その蓮肉部の粗い鑿痕に野性味のある雄渾を感じました。 
  http://eich.blog.ocn.ne.jp/photos/uncategorized/2013/08/06/photo_2.png  http://kanagawabunnkaken.web.fc2.com/index.files/images/jpeg10/2014.4.19shinnshitei1.jpg


❷勉強会(於 台東区生涯学習センター 13:00~14:30頃)


午後はタクシー相乗りワンメーターと めぐりんバス利用(所要35分・運賃100円)との二グルーブに別れてで 台東区生涯学習センター に行き、学習館-グループ学習室10名の勉強会でした。

1)孤思庵が 「仏伝」 歴史釈迦と宗教的釈迦の解説と 仏像とは=仏の像、では仏とは?の仏教的話をさせて頂きました。

2)Mさんが 「平安末期における奈良仏師の成立~康助から康慶、そして運慶へ」と題し学術的なお話をされました。


3) 雅さんが 仏像3躯をご持参頂き、割り首と指首を外され構造を説明されました。


4) 仏像拝観ツアーの勧誘を致しましたが、その後もご希望が無いので中止としました。


5時ごろ勉強会は散会




❸【有志 懇親会】(16:45頃~)

M・M・Sの三氏とM・Bの2女史との5名が【めぐりんバス】利用で(所要30分・運賃100円)で御徒町まで出まして、ファミレスのジョナサンまで行きましたら店じまいと成っており、やむなく近所のガストで2時間ほどの懇親会でさらに仏像の話やその他のお喋りをしました。




                                                  

★尚、 仏像愛好 芝 進(孤思庵)のブログ - Yahoo!ブログ
blogs.yahoo.co.jp/susumu_shiba

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