孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

8/30 Takさんの投稿 ツイッターを見て 「大報恩寺展」 山本講座 他

Takさんの投稿です。

東博大報恩寺展」に関して山本勉教授の講座がありました。
1013日(土) 15301700 受講料:3,888
朝日カルチャースクール横浜・講座案内: https://www.asahiculture.jp/yokohama/course/c58b9267-7fcb-0b2b-a287-5b19ff9ff931 
この開催を知ったのは、山本勉教授のツイッターに朝日カルチャーが、つい最近になってツイートされていたので分かりました。
 
●山本勉教授のツイッターついでに、つい数時間前に彼が記しているところに、平等院研究紀要『鵬翔学叢』第14を受け取ったという記事がありました。彼の記述によると木下成通氏の「聖観音立像の修理」に関する論文が掲載されているそうです。木下成通氏は、私が先日の「東大寺と芸大コラボ展」で聴講した芸大の講座に、パネラーとしていらしていた芸大OBの美術院国宝修理所の方で、お話しを伺いました。また山口隆介・鳥越俊行氏による「雲中供養菩薩像(南14号)のXCTスキャン調査報告」報告が掲載されているそうです。山口隆介氏は皆さんも良くご存知でしょう。鳥越俊行氏は私が先週行われた奈良博の講座で、パネラーとしてXCTスキャンによる興福寺諸像の調査をされた際の報告があり、また「運慶展」に際しては数多くの仏さまをスキャン装置で調査解析を行なったというお話しも伺いました。講義後にもいろいろとお教えいただいたり、新刊図書の案内をしてくださったりした奈良博の保存修理の責任者です。
ふと思い出して、私が本棚にしまっている『鵬翔学叢』の創刊号(H163月刊)と第5輯(H213月刊)2冊を引っ張り出してきて、ページを捲ってみました。紀要を入手した当時は一通り眼を通したのでしょうが、あまり気にせずにいました。寺院の歴史や貴族の関係や建物のことや「鳳凰堂内板壁絵」の絵具の経年変化の研究など、広範囲なバラエティ—豊かな研究対象の論文が掲載されいます。中で仏像彫刻関係では、創刊号には「平等院雲中供養菩薩像模刻制作研究」(南20号模刻、南21号模刻)村上清氏発表、第5輯には「文化庁蔵の雲中供養菩薩像」伊東史朗氏発表、「定朝第三世代の作風に関する一試論—即成院観音菩薩跪坐像—」淺湫毅氏発表、「平等院雲中供養菩薩像模刻と鳳凰堂内壁面懸架作業について」村上清氏が掲載されていた。残念ながら私が所有する『鵬翔学叢』はこの2冊なので、今回の調査の「南14号」の前段階での調査があったのか否か不明だが、多くの像が長い期間にわたって修理・調査が行われてきており、幾つもの記録が残されているものです。
なお村上清氏は、現在は仏像彫刻家で東京芸大OBで、H9年(1997年)大学院生の時に「雲中供養菩薩像・南20号」模刻制作して、平等院へ奉納している(本人が文中に記している)そうです。
また、「定朝第三世代の作風に関する一試論—即成院観音菩薩跪坐像—」淺湫毅氏発表については、これからじっくりと読んでみなくてはならないでしょう。
 
 
ツイッターついでにもう一つ。大河内智之・和歌山県博物館学芸員のサイトでは、あのびわ湖長浜KANNON HOUSEからのツイートがありました。そう忘れていました。私が以前5月下旬頃にご案内したハウスの観音様の展示替えです。以前は8月下旬に交代ということをご案内していましたが、その時が来たのです。828日から「竹生島宝厳寺聖観音菩薩立像」が来られているようです。2017年におこなった「もう一度お会いしたい観音さまリクエスト投票」で、とても多くの票を集めたことから、琵琶湖を渡って再度のご出陳がかなったということでした。この仏さまは、端正なお顔立ちとスマートな姿が皆さんの人気のもとなのでしょう。私もハウスで拝した際には、部屋のカーテンを閉めてもらって、一杯写真を撮ったものでした。さりげなく手に捧げる未敷蓮華が慎み深い感じで好ましいのです。
びわ湖長浜KANNON HOUSEHP:  http://www.nagahama-kannon-house.jp/ 
 
 
2018830日  AM500 Tak