孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

仏像愛好の集 メンバーの Takさんからの 投稿 「新知の情報」

仏像愛好の集 メンバーの Takさんからの 投稿です。


大型台風12号の襲来で、多くの地域が針路の中に入り、相当な被害が出た地域もありましたが、幸いにも私の住まい付近は大した荒れ模様にもならずに、短時間の強風雨があった程度で収まりました。湘南から東海、近畿、中国、九州地方など大変な被害に遭われている地方の方々にお見舞い申し上げます。
 
今日(31日(火))午前に、あるお寺の方とお話しをしていて、いくつかの事を知りました。以下4点お伝えします。
 
京都・妙法院・蓮華王院・三十三間堂諸尊の並べ替え:
31日付けで、あるお寺の方からお話しがあり、「千体千手観音菩薩立像」が修理修復終了にともない国宝指定になったばかりですが、その三十三間堂内に安置されている仏さまの並べ替えが行われたそうです。平安時代後期、創建時の諸尊安置状況に近づけるための処置だそうです。中尊(千手観音菩薩坐像・湛慶作)の四周に安置されていた四天王像が他の諸尊に変更され、前列の「二十八部衆」の各像の並べ替え、両脇の「風神・雷神像」の入れ替えなどだそうです。これらの変更は歴史研究者など専門家の意見を聞いて、極力創建時の状況時に近づけることが目的だそうです。そのように聞き及びましたが、昨日今日のこととて現地の確認は出来ていませんが、お寺の方のお話しなので確かな事でしょう。メディアでも報道しているかもしれませんのでご確認ください。私はしばらくは暑い京都の当地へ脚を運ぶ予定が無いので、実際に眼にするのはしばらく先の話しとなりそうです。
 
あるお寺の方とお話しをしていて阿弥陀さまの事に話が及び、そこではたと思い出しました。これまで数回に亘って展覧会・講演会のご案内をしてきましたが、私にとっても重要な展覧会の予定を「失念」していました。急遽以下の京博の展覧会をご案内します。既にご存知の方も多いことと思いますが、為念でご連絡します。
・H30年(2018年)87日(火)〜99日(日) 京都国立博物館・平成知新館
 
京都・百万遍知恩寺は浄土宗の大本山で、百万遍交差点角にある京都大学のキャンパスや吉田山の向かい北側にある古刹です。皆さんには2007年にあった「百万遍知恩寺阿弥陀如来立像が快慶作か?」との話題をご存知でしょう。当時私もおっとりがたなで、公開のためにお寺に参ったことがありました。同像については東京芸大の大学院研究室「研究報告発表展」(20164月)に伊谷勇哉氏が、制作の模刻像について発表されたことを覚えている方もいらっしゃるでしょう。また昨年春の奈良博「快慶展」に出展されていたのをご覧になった方もいらっしゃるでしょう。私は他にも大方丈、大方丈庭園などを拝したこともあり、今でも頭から離れないお寺です。その知恩寺の寺宝が、仏さまだけではなく曼荼羅図、阿弥陀来迎図や浄土宗ゆかりの仏教美術品などが、かなりの規模で京博にて拝観することが出来ます。
Tak「芸大発表展」報告:
*私は8月中旬に他所の拝観とともに出掛ける予定です。
 
 
鎌倉国宝館「仏像入門 のぞいてみよう!ウラとワザ」展:
開催時期が前後しますが、あまり遠方でなく身近で行ける既に開催中の初心者向け展覧会です。
・H30年(2018年)721日(土)〜92日(日) 9001630 月曜休館
出展リスト:
 
 
鎌倉歴史文化交流館「発掘!かまくら探偵団」展:
・H30年(2018年)616日(土)〜98日(土)10001500 日曜・祝日休館
鎌倉での発掘調査から出土される全国各地からもたらされた焼き物について、焼き物の基礎的な鑑賞法や中世考古学の基礎を学べます。上記鎌倉国宝館と一緒に脚を運んでみてはいかが?
 
 
2018731日 PM5:30   Tak