投稿 「Takさんの 新知見」
8日間留守して、ご不便をお掛けしました。 」孤思庵
メンバーの Takさんから 投稿があります。
【以下Takさんから 投稿文です】
最近の出来事、私にとっての新知見をお伝えします。
●NHKTVの「橋本 麻里さん」はツイッターで、「快慶展」が来年4月8日~6月4日ま
で「奈良国立博物館」で開催されることについて、このようにおっしゃっています。
『ちなみに毎週火曜放送の「国宝に会いに行く2」ではぬかりなく11月8日に「もう
一人の天才! 快慶」の放送を予定しています。奈良国立博物館では「裸形阿弥陀菩
薩像」の前で岩田茂樹さんに解説を、また安倍文殊院で「渡海文殊菩薩群像」、浄土
寺で「阿弥陀三尊像」をご紹介。予習にどうぞ。』
●先にご案内をした来年の展覧会について、再度ご連絡します。
「快慶展」 2017年4月8日(土)~6月4日(日) 奈良国立博物館 開催。
「運慶展」 2017年9月26日(火)~11月26日(日) 東京国立博物館 開催。
W表紙のリーフが10月15日ごろ発行されました。「快慶展」面は京都・遣迎院・阿弥
陀如来立像、「運慶展」面は奈良・興福寺北円堂・無著菩薩立像のクローズアップ画
像です。開催メディアは読売新聞、朝日新聞です。時期が近付けば両紙ともに、関係
する広報が展開されるものと思われます。
早々のリーフ発行について、今から画像掲載している以上、両像ともに出展するので
しょうね?「運慶展」の無著像は、興福寺中金堂再建記念の展覧会だから納得、「快
慶展」の阿弥陀如来立像は、開幕日が4月8日の「仏生会」にあたり、遣迎院像は、お
寺様と同じく、まさに年一度の開扉日となり、来年の遣迎院の仏生会は、「二尊本
尊」は「釈迦如来立像」のみが残され、一体だけになるの?私は、2015年、2016年と
続けて遣迎院の「仏生会」に伺って、阿弥陀・釈迦如来の仏さまの尊顔を拝して来ま
しが・・・。とにかくなんだかんだ今から楽しみです。両展ともに、なるべく早い時
期に展覧会の概要紹介や、出展像や関係古文書などや講演会・シンポなどの発表をし
ていただきたいものです。なお、当リーフは、10月16日(日)に東博本館インフォカ
ウンターで10部程いただきました。申し出て初めて職員が奥から持って来てくれるの
で、まだあまりおおやけになっていないのかしら?他の場所のラックなどではお目に
かかりませんでした。
裏・表面で両展をコラボ広報。こんな両メディアコラボ広報リーフは、今のうちだけ
でしょうね。
●Yahoo!ニュースでは、中国映画界での映画製作情報が、
丸刈り染谷将太、チェン・カイコー監督『空海』に空海役で主演!日中共同で総製作
費は150億円(映画.com) と掲示しています。最近の中国映画製作は、欧米などでは
作品の評価は低いものの、「追いつけ追い越せ!ハリウッド」と、莫大な資金をもと
に、広大な土地に撮影セットを建設したり、がむしゃらな活動が目立ちます。昨年?
は『玄奘三蔵』の映画製作がありました。人材面・資金面のものを云わせた大作至上
主義の方向のようです。ちなみに、染谷将太ってどんな俳優?恵果役は誰?
そういえば、私はしばらく映画を鑑賞していません。
ちょっと想い出しても、次に記す映画くらいです。最近は全く見ていませんね。
・2009年: 『剣岳・点の記』
(日本、新田次郎の小説、日本最後の未測量地域への挑戦、陸軍参謀本部陸地測量部
(現国土地理院の前身組織)と日本山岳会の有志との初登攀競争、劔岳への各方面か
らの登頂努力、地元の山案内人・宇治長次郎の先導により急峻な谷筋・雪渓(長次郎
谷)からの登攀決行、三角点測量活動の苦難の物語、因みに剱岳の登攀当時は標石を
持ち上げられず四等三角点設置、以後三等三角点に変更)
・2010年: 『アイガー北壁』
(ドイツ、T・ヒーベラー著「白い蜘蛛」(アイガー頂上直下の蜘蛛に見える雪田の
名称)の映画化、ナチス政権下のオーストリア、ドイツの両登山隊が、欧州アルプス
3大北壁(アイガー、モンブラン、グランドジョラス)のうちで最後まで未踏の北壁
となったアイガー北壁(高さ約1,800m、アイガー標高は3,970m)を、国の威信をかけ
て登頂しようと挑戦した、ベルリン五輪直前の実際の登攀遭難事故、アイガーを一望
出来るクライネシャイデックの、ホテルのテラスから見上げる人々の目の前での絶命
凍死)
・2011年: 『ヒマラヤ・運命の山』
(ドイツ、人類史上初の8,000m峰全14座完全無酸素登頂という偉業を持つ、世界山
岳界での登攀のスーパーヒーロー・ラインホルトメスナーと弟ギュンターメスナーの
兄弟2人による、最初にして最後の登攀は、標高8,125mの世界第9位の屈指の難峰
「ナンガパルパット」、しかも標高差4,800mの世界最大の壁といわれる「ルパール
壁」、二人はルパール壁初登攀を果たし、下山に1週間をかけてディアミール渓谷に
帰還したのは兄のラインホルトのみ、兄として弟の死を自責し、登攀遠征隊を編成し
兄弟を招待したヘルリヒコッファーとの確執など、その後メスナーの登山スタイルが
変化した、昔メスナーはヘルマンブールとともに、私の好きな登山家だった)
・2010年: 『442日系部隊』
(日米合作、米陸軍442連隊は日系二世で編成された、主に欧州戦線に向かった陸軍
部隊、米国史上最も多くの勲章を受けた部隊として、歴史に燦然と輝く、在米の日本
人が隔離された強制収容所から、志願して米兵となり、母国・日本と戦う苦悩を描
く、米国内の人種差別と闘い、欧州戦線では最強の部隊として、ナチスと闘った部隊
だった、トルーマン大統領から史上最多の「大統領感状」を受け、後にレーガン大統
領からは「敵だけでなく偏見とも戦い、その両方に勝った」と称賛を受け、フランス
ではナチスから解放に導いたヒーローとして語り継がれ、現在、米国陸軍では、442
連隊の戦闘についての歴史を学ぶ授業は、必須課程となっている、ハワイ州選出の元
下院議員、上院議員として活躍した故ダニエルイノウエ氏はじめ、25名の日系兵士が
名誉勲章受章している)
・2011年: 『亡命』
(中国、中国の聖人の言う『死しても善なる道を守れ』とは己の魂を堅守するという
ことである、亡命者にとって己の信念と希望と愛ほど大切なものはない、文化大革命
から大粛清を経て天安門事件まで、多くの人々が世界各国への亡命を余儀なくされて
きた、長い歴史を持つ中国ではあるが、現政権は大戦直後の毛沢東による建国にすぎ
ない、経済発展の続く現代においても「中国共産党の言説以外の思考・主張は許さな
い!」、憲法までが共産党の統制下に置かれ、ネットの遮断など情報封鎖や言論・情
報統制、辺境少数民族への生活・信仰の弾圧、映画も歴史を歪曲し、人民の半数が国
家から監視、盗聴をされ、人民の相互監視制度で「国家転覆」の一方的な容疑で拘束
をし、民主化の動きを封殺し、「中華帝国」で世界を強圧的に制覇し、宇宙開発も明
らかに宇宙軍事制覇を声高かに唱える共産党、人民解放軍の方針であり、国際社会の
声はすべて「内政干渉」、「外部反対勢力の陰謀」と決めつけ反論し、政権に都合の
良い情報だけ発信して国際社会と中国人民を欺き、対外発信されるニュースは、人道
主義、憲法順守という原則論を並べる美辞麗句の常套句で飾る、「祖国」とは何か?
越境者が語る「現代中国」の闇と国際社会が報道しない実態を描く)
・2011年: 『海峡をつなぐ光』
(日韓合作、1400年前の飛鳥時代に推古天皇も拝んでいたかもしれない「玉蟲厨
子」、韓国でも玉蟲の翅で装飾され厨子の100年前に造られたという、新羅王朝の
「玉蟲馬具」が発見された、歴史的美術品の復元プロジェクトが発足した)
・2011年: 『SHANGHAI』
(米中合作、渡辺謙が日本海軍情報大佐として出演、1941年の上海は、太平洋戦争前
夜、米、英、仏、日の列強がアヘン戦争以来続く租界を置き、各々自国の権益の拡大
を図り、権謀術数を巡らしている、日米の情報戦、スパイ活動から真珠湾攻撃へとつ
ながっていく)
・2011年: 『チェルノブイリ・ハート』
(アメリカ、チェルノブイリ原発事故により撒き散らされた放射能、生まれながらに
して心臓に重度の障害がある子供のことを「チェルノブイリ・ハート」と呼ぶ、ホッ
トスポットのベラルーシの村を離れない村民たち、被爆が次世代を冒す被害を取材、
体を動かすこともままならない子供は「将来何になりたい?お医者さん!子供たちを
助けたい」、子供たちにはガンであることは告知されていない)
・2011年: 『沈黙の春を生きて』
(日本、50年前レイチェルカーソンは著書「沈黙の春」で警告した、「化学物質は放
射能と同じ様に不吉な物質で、世界のあり方、そして生命そのものを変えてしまいま
す」、ベトナムではいまだに癒えぬ枯葉剤の傷跡がある、現代は戦争が引き起こす惨
禍だけではない、人間生活の中から惨禍が生まれる、大局的な環境問題から生活の身
近な問題まで警鐘を鳴らす、センセーショナルな著書の発刊時には私自身すごく興奮
した覚えあり)
・2012年: 『レイチェルカーソンの感性の森』
(アメリカ、「知る」ことは「感じる」ことの半分も重要ではないのです、自然と共
存するための知恵と信念にあふれた彼女の著書「センス・オブ・ワンダー」を映画
化、地球と生命を愛したレイチェルカーソンが、最後に伝えたかったこと、それは
「神秘さや不思議さに目をみはる感性」の大切さだ、当時の米副大統領アル・ゴア氏
は、「沈黙の春」がなかったら、ひょっとすると環境運動は始まらなかったかもしれ
ない、と述べている)
・2012年: 『明りを灯す人』
(キルギス他合作、中央アジアの国キルギス、天山山脈のふもとの小さな村で、牧歌
的な一面草原の世界に、純朴を絵にかいたような村人の生活、そこへ村にも政情不穏
を伝えるラジオや、学歴重視、土地収用問題など厳しい現実の波が押し寄せる、急激
に風景が変わってくると、中国人投資家が登場し、土地の所有でゴタゴタを起こす、
村の娘が中国人によって街へ売られる、いろいろな新しい問題が噴出し、村人の関係
もギクシャクとしてきて、昔のような村ではなくなる、主人公の仕事は、環境にやさ
しい風力発電の設置で、以前のように効率は悪いが、手作りの風車が回って電灯がほ
んのりと灯る、いつまでこの風景や生活が続くのか?)
●『星野道夫の旅 没後20年』写真展 H28年10月19日(水)~10月30日(日)10:
00~19:30 横浜高島屋8階ギャラリー 入場料:800円 開催中です。
http://www.asahi.com/event/hoshino20/
アラスカに魅せられ、かの地を棲家にして動物たちや、植物、天然自然の壮大な世界
を、撮影を通じて記録し続けた彼が、カムチャッカの地で、撮影取材中に、愛してい
たはずのヒグマに襲われ亡くなったのは、20年前のこと、享年43歳でした。最初に彼
の写真を見たのは、たしか数寄屋橋の首都高速道路下の、「富士フィルム・フォト
ギャラリー」だったと記憶しています。その時の高揚感は、今でもありありと思い出
します。アラスカのオーロラや、ホッキョクグマの親子などの幾枚もの写真パネル
は、アップスケールにして迫力満点でした。
久しくこのような画像を見る機会がなかったのですが、大阪、京都と廻って横浜にて
写真展が開催されることとなりました。
私は、この機会に、10月27日(木)午後に「横浜高島屋」に見に行くつもりです。
星野道夫氏の最後の著作『旅をする木』という一冊の本について、以前NHKTVでも放
送していたことを覚えています。氏の思いが多くの人々に乗り移り、感動・感情がバ
トンリレーして、世界各地を巡り、実際に関わった人々だけでなく、このことを知っ
た人々に感動を呼び覚ましてくれたものです。これについては、長くなるのでここで
は触れないことにします。亡くなった妻もよく手にしていた懐かしい必読の本でし
た。
【以上Takさんから 投稿文です】