孤思庵の仏像ブログ

少し深くの 仏像愛好のブログ続けてます、オフ会に集ってます、貴方も如何?

9月の勉強会報告

前回 9月1日の定例会について、幸いに個人発表の申し入れもありませんでしたので、今回初めてスケジュール予告をせずに、開催しました。のですが・・・、私としては、「仏像愛好の集い」定例会は大過なしに、済んだと思います。予告のブログ無し、の件 皆さんには如何お考えでしようか? ご意見があれば お寄せ願います。

午後の勉強会は、特筆すべきには、ブンブンさんの 仏像拝観巡礼の報告がありました。
続いて、以前しておりました。『日本仏像史 カラー版』水野慶三郎監修 美術出版社 をテキストにの 続講座をしていました。『日本仏像史 カラー版』は 20年近く前の2001年が初版ですが、いまだに人気の図書でして、よく大学の教科書に使われていると聞きます。為にか いささか学問的で 平易さに欠けるのでありまして…、為に勉強会には、専門の先生の解説役が必要の感ありです。 

でしたので、 孤思庵の独断で、サンプル的に、「ミズノ先生の仏像のみかた」 水野敬三郎著 今年2月 講談社刊 【246P】 1800円、 をテキストに 連続勉強会の 試行をしてみました。

『ミズノ先生の仏像のみかた』は 『日本仏像史 カラー版』を監修された水野敬三郎氏の今年の新著で、仏教彫刻史研究界の大御所である水野敬三郎氏が、若いインタビュアーの質問に答えるという会話形式で、「仏像のみかた」が語られる平易な本になっていています。著者 水野氏の曰くに,「最初から最後まで通して読んでいただければ、仏像のみかたにもいろいろあることがわかり、こんな角度からみるのもおもしろいかなと思っていただけると思います。」とあります。そのとおりで、大変優しい語り口で、愉しく読むことが出来ます。 前回9月度のテストケース連続勉強会 では saisaiさんに章節ごとを音読してもらい、そのあとディスカッション で進めましたが、 皆さんには 如何でしたか?ご感想をお寄せ願います。 

この本の帯のキヤッチコピーに、世界一確かな眼をもつ先生が語る。 世界一 確かな 仏像講義 とあります。
 
連続勉強会 続けてみませんか?


まずは目次の順にと・・・、9月は、 【まずは仏像の顔から見る】(22頁から) から始めてみました。 

「顔かたちと表情」
仏像の顔は日本人?  縦長の顔から丸い顔に変化していった
飛鳥~奈良時代の表情 ―― 厳しさから明るさへ
平安時代の表情 ―― 厳しさからやさしさへ
鎌倉時代の表情 ―― 東国武士の勇猛さを反映 


9月1日は、ここ(49頁まで)まで勉強しました。 次回 10月6日の連続勉強会には、

「目のかたちの変遷」
仏像の目は一重まぶたが多い
怒っている仏像の目
人間のようなリアルな目の発明
玉眼のつくりかた
運慶と玉願

をしたいと思います。 

連続勉強会が続けられるかは、まだ確かではありませんが・・・、「ミズノ先生の仏像のみかた」は持たれていてもよい本かと存じます。
水野先生の 豊かな識見に裏打ちされた、深イイ話があちこちに~やさしい語り口ながら読み応え十分】
 ご一考あれかし